麺屋武蔵 虎洞(吉祥寺)

昨日、吉祥寺の駅から帰る途中に天文館があったところ(ロンロンの中程の出口を伊勢丹方面に向かってしばらく行った辺り)を通ると、いつの間にか天文館がなくなっていた。吉祥寺のラーメン屋としては老舗の方だったと思うが、閉店したようだ。代わりに、「麺屋武蔵 虎洞」なるラーメン屋になっていた。
正直、麺屋武蔵にはあまり良い印象はない。あの馬鹿馬鹿しいまでの行列に辟易としながら、「一度は食べてみよう」と思って新宿店に1時間ほど並んで食べ、大したことのない味にがっかりした記憶が非常に強いからだ。そんな訳で、同系列の店はさくっとパスしようと思ったが、意外と空いていたので「一度は食べてみよう」と思い直して入ってみることにした。
事前に食券を購入する仕組みで、味玉塩ラーメン(830円)をチョイス。最初から値段の高さにやや気持ちが萎えるのを感じつつ、カウンターに。ガリ入りと抜きがあるようだが、余計なものは入れない主義なので抜きでオーダー。先客が3人程おり、彼らの分を出してから麺を茹で始める。結構茹で時間が長く、空いているにも関わらず結構待たされた。
運ばれてきたラーメンは、塩にしてはかなり色の濃いスープに、やけに太目の平打ち麺が入ったもの。その上にトッピングとして肉うどんに入っているような豚バラ肉の煮込んだものが乗っている(あと味玉も)。
先ずは、スープを一口。麺屋武蔵と共通の魚系のダシを感じるスープだが、武蔵よりもしっかりとした味があり、その点はプラス評価。武蔵のスープは何か茫洋とした感じで特徴がないが、こちらはやや濃い目の味で差別化を図っているようだ。
続いて、麺を口に運ぶ。こちらは、見た目通りと言うか何と言うか、一言で言うと「硬い」。コシがあるというのとは違う、単に「硬い」のだ。瞬時に二郎の麺を思い出した(私は全く二郎を評価していない、念のため)。口当たりが悪く、何かラーメンを食べているというよりは、(トッピングのバラ肉と相俟って)煮込み料理の中に入っている硬いものを食べているような気になってくる。
正直、太麺で濃い目のスープを過度に絡ませずに食べさせるというのはアリだと思うが、いかんせん麺が硬すぎる。コンセプト倒れに終わっている店だと思う。
○超個人的評価(各項目5点満点)
  ・味…2.5点(全体は悪くないが、硬すぎる麺が全てを台無しにしている)
  ・雰囲気…3点(カウンターだけだが、やや狭い)
  ・値段…3点(ちょっと高いでしょ)
  ・総合評価…3点(二度と行くかとまでは思わないが、もう一度行きたいとも思わない店)