Mu-Hung(西荻窪)

昨日、ふとしたことから西荻シンガポール風のチキンライスの店があることを知り、晩御飯に行ってみることにした。店の名は「Mu-Hung」といい、北口のバス乗り場を北に1本入った路地にある。
シンガポール風チキンライスは、以前子供がいなかった頃に家内とシンガポールを旅行したときに食べた記憶がある。マンダリンホテル(だったと思う)の1階にある喫茶店のチキンライスが有名ということで、一度食べに行った。鶏の煮汁で炊き込んだご飯が非常に美味しかったのを覚えていて、金沢旅行の際に行った居酒屋「空海」でもチキンライスを見つけて、思わず注文してしまった位だ。
そんな訳だから、結構期待しつつ、仕事が終わった後で店に向かい、8時半頃に到着。店の中はほぼ満席だったが、丁度カウンターが2席空いており、そのうちの一つに通された。取り敢えず、海南チキンライス(中)と生野菜のサラダを注文、しばし待つことに。
待っている間、厨房を何となく見ていると、チキンライスは炊き込んだものをジャーで保温してあり、それにカットしたチキンを乗せている(チキンを都度煮込んでいるかどうかは不明)。これなら、結構出て来るのは早そうだと思いつつ、待つこと10分位。突然店員に声を掛けられ、外で2人組が待っているので、席を替わって欲しいと言われた。見ると、テーブル席が椅子を動かして1人しか座れなくなっている。断る理由もないので、了承してそちらに移った。2人組のカップルが入ってきて、その後も外で客が待っている。結構繁盛しているようだ。
それから、携帯でメールしたり、ゲームをしたりして待っていたが、ふと時計を見ると店に入ってから30分は経っている。いくら何でも遅いだろうと振り返って厨房を見ると、何と後から入ってきて席を譲ったカップルがもう食べているではないか! 驚いてしげしげと見ていると、厨房の親父がそれに気付いたようで、店員に何か指図した。すると、すぐに「大変お待たせしました。チキンライスもすぐにできますので」と言いながら、サラダを運んできた。文句を言おうと思ったが、取り敢えず腹も減っていたので、サラダを食べ始めることに。しばらくすると、チキンライスも運ばれてきた。この時も、「大変お待たせしました」と言いながら持ってきた。
しかし、食べながら結構腹が立ってきた。店の広さからすれば、せいぜい8〜9組の客しかいない。しかも、すでに食べている客が半分位いる中で、サーブの順番間違えるか、普通。しかも、こちらはわざわざ店の要請で席を移ってるんだ。どっちが先に入った客かぐらい、どんな馬鹿でも覚えているだろう。
レジのときにお詫びの一つもなかったら文句言ってやろうかと思いつつも完食。金を払おうとしたら、レジ待ちが一人。よく見ると、席を譲ったカップルの男の方だ。一体、こいつらの分は、俺の何分前に運ばれてきたんだ? いくら何でも、しゃべりながら食事している女に大幅に食べるスピードが劣るとは思えない。それで更に腹が立ってきた。
支払いの際、当然お詫びするだろうと思ったが、何の言葉もなし。もう、「どうしようもないな、こいつら」と逆に馬鹿らしくなって、無言で支払いを済ませて店を出た。店のサイトにある掲示板に「二度と行くか」と書き込んでやろうとも思ったが、それも大人気ないので二度と行かなければいいかと割り切ることにした。
正直、味とかそういうレベルではない。サーブの順番を間違えることなど、ファミレスなんかではよくあるミスだ。しかし、この程度の規模の店で、しかも席を譲って、その譲った客より後に出されるってどういうことだ? 店員全員(3名)、寝てんじゃねーのか?
○超個人的評価(各項目5点満点)
  ・味…3点(可もなく不可もなく。インディカ米じゃないので、スープの染みがいまいち)
  ・雰囲気…4点(今風の奇麗なカフェ風店構え)
  ・値段…3点(チキンライス(中)で780円。高くはないが、安くもない)
  ・総合評価…1点(上記の通り、味とか以前の問題)