白髪とW杯

今朝起きて、寝癖を直していたら額の脇に白髪を一本見つけた。40近くにもなってまだ白髪が一本もないのが自慢だったが、そろそろということなのか? 他には一本もないようだったので、とりあえず一安心だが。
その白髪を抜いてよくよく見ると、根元から真っ白である。ということは、生えたときから白髪だったのか? それにしては、毎日見ていても気が付かなかったのに…
そんなことを考えているうちに、よくひどい精神的ショックを受けて髪が真っ白になるというのが漫画なんかに出てくるが、あれは本当なのだろうか? さしづめ、ブラジル戦後の中田などはそれ位のショックを受けていたのではないか、などと全く関係ない方向に考えが行ってしまった。
ワールドカップについては、日本の一次リーグ敗退が決まってから、敗因探しに皆忙しい。世間に多数出没しているにわか評論家も大忙しだ。別に私はサッカーの専門家ではないのであれこれ言うつもりはないが、サッカー自体はもう何十年も見ているので、にわかサッカーファンよりは発言する権利はあるだろうから、一言だけ。今頃になって、監督としてのジーコを批判する声が非常に高くなっているが、筋違いだろう。トルシエ時代の戦績からも、日本が個人の能力を組織でカバーするというやり方が最後は通用しないということを十分に学んだはずだ。その反省から、ジーコは個人の能力を最大限に引き出し、自分たちで局面を打開する力をつけることを選手に求めたはずだ。
しかし、最後までそのことを選手が理解したようには見えなかった(中田だけは別だけど)。今回のW杯にしたって、基本的な戦略は中盤の中村をはじめとする選手が、相手のDFの裏をついたFWにパスを供給してチャンスを作り出すというのが基本的な攻めのコンセプトだったはずなのに、FWが相手DFに埋没してパスを出せないという状態を何度も見た。DFが裏を取られないからどんどんラインが上がり、逆に日本のラインが下がっていったように思える。体格差を理由に日本のラインが下がっていったという解説が多いし、それも事実だろう。しかしそれ以上に、相手DFにFWがプレッシャーをかけられなかったことが苦戦を余儀なくされた理由のように思う。FWの決定力のなさを批判する声が強いが、それ以上に決定的場面を作り出す動き出しができていないということだ。
しかし、もうそんなことを言ってみても始まらない。大体、体格差を云々するなら宮本など入れず、松田や闘莉王を代表にすれば良かったんだ。その点に批判が集まらないのは何故だ? オーストラリア戦の大量失点のかなりの部分は彼の責任だろうに。
とにかく、今回の結果は日本の実力からは(1勝1敗1分か1敗2分を予想していたのでやや期待はずれだったが)順当な線だろう。ジーコも中田、中村も言う通り、個々人の能力を高めないことには世界に通用しない。あきらめずに、次を目指して頑張って欲しいと思う。個人的には、俊輔が体調不良で期待はずれだったのが残念だけど。