NECと松下の携帯事業統合

昨日、NECの経営方針説明会で、松下と携帯事業の提携検討に合意したとの発表があった。因みに、日経の記事は「事実上統合」と一歩踏み込んだ表現になっている。
既に両社は3G端末の共同開発で提携しており、このタイミングでわざわざ発表することは事実上の統合と取られても仕方ないだろう。それよりも、この間もiPod携帯に絡めて書いた日本メーカーの携帯事業の再編がいよいよ近付いてきた気がする。両社は、昨年こそシャープに首位を奪われたが、長年国内シェアのトップを競ってきた両雄だ。それが、両社とも携帯事業は営業赤字だと言うんだから、他者は推して知るべしだ。高機能化が進み、開発コストが高騰し続ける携帯端末を、国内だけのシェア争いで成り立たせるのはもう無理だろう。
それなのに、NECの矢野社長はこの期に及んで「ノキアとは戦わない。まずは国内で勝つ」とか馬鹿なこと言ってる。そんなだから、携帯、半導体、パソコンと、少し前はコア事業にするとか言ってた事業が全部赤字なんだよ。この会社は、現状認識が甘すぎる。旧電電ファミリーで、利幅の大きい既得権益があったから、その体質が抜けないんだろう。間違いなく、数年後には赤字3事業は全部悲惨なことになってると断言できるね、このままじゃ。
個人的には、NもPも興味ないけど、世界に通用する日本の携帯がないのは寂しいね。ソニエリウォークマン携帯に期待するしかないのかな。