休暇雑感

先週の話になるが、木、金と年休を取得した。別に旅行に行った訳ではないが、丁度桜の季節だったので、京都市内の土日は人出がすごいスポットに桜を見に行ったりしてそれなりに楽しく過ごした。
そんな中、日曜日に上の子の自転車特訓(玉なしの練習)に付き合わされた。正直、以前からちょっと練習しても全然上達していなかったので面倒臭かったが、仕方なく公園に行って練習することに。
ペダルをこいで前に進めれば、補助輪なしで自転車に乗るのは簡単である。要は、傾いた方向と反対にハンドルを切ってバランスを修正しながら前に進むだけだ。しかし、この「傾いた方向と反対にハンドルを切る」という簡単な動作が、頭では理解できても体が反応しないのも事実である(大人はこれを会得済なので、その難しさを実感しないだけのこと)。
この日も、最初自転車を後ろで支えながら練習しても、ちっともうまくいかなかった。そこで、「反対にハンドルを切ってバランスをとる」という動作を感覚で覚えさせるしかないと考え、ハンドルの真中を手で支えながら走ってみることにした。しばらくこの方法で練習すると、支える手の力を弱めても何とか直進するようになってきた。狙い通り、バランスのとり方が多少分かってきたようだ。
そこで、再度自転車を後ろで支える方法に戻して練習すると、やはり支える力を弱めても結構直進する。何度か練習するうちに、内緒でちょっと手を離しても、少しは直進できるようになった。そこで、娘に「今、ちょっと手を離してたんだよ」と教えてやると、「本当!?」と目を輝かせた。それからは、多少自信が出てきたのか、直進できる距離が徐々に伸び、最後は公園の端から端までであれば転ばずに(ふらふらとだが)進めるようにまで上達した。
大分疲れが見えてきたので、家まで練習しながら戻ってくると、家の前で家内と下の子が遊んでいた。娘は「ママ見てー」と得意げに自転車をこいで家の前を通過。家内はちょっと驚いていた。その後、家の前でもしばらく練習。まっすぐ進むことについては大分上達した。
その日は、お風呂でも自転車の話を嬉しそうにしていたし、次の日以降も「自転車の練習したい〜」と言い出して家内を困らせている。子供にとって、何かをできるようになるということは、こんなにも大きな経験なのかと実感した。久々に充実した休暇だった。