京都花灯路

土曜日に、家族で京都花灯路を見に出かけた。昨年、一昨年と子供がその時期に風邪を引いていたので、3年越しでようやく見に行くことができた。
点灯が午後6時なので、それまで四条河原町界隈で買い物をし、四条通を八坂神社の方に歩いていくことに。結構人出は多いが、春秋の観光シーズン程ではない(春秋のピーク時は高台寺清水寺のライトアップ目当ての観光客ですごいことになっているから)。本当は、石塀小路から二年坂産寧坂の方に歩いていくのが、風情もあって京都観光の王道だと思う(特に石塀小路の風景には露地行灯が似合うだろう)が、既に子供が疲れていたので、家路につきがてらの観光ということで、八坂神社から円山公園を抜け、知恩院、青蓮院を経由して三条通に出るというルートを選択した。
露地行灯は、安全上の観点もあると思うが、電灯で風情はあまりない。やはり、行灯はろうそくの明かりがゆらゆらしないと風情はない。円山公園の枝垂れ桜もライトアップされているが、当然まだ咲いていない(但し、枝が白っぽく照らされているので、何となく咲いている姿を想像できるのは趣がある)。
全体として、観光客が少ない時期の誘致イベントとしてはやや弱いかなという印象を受けた(但し、地元の旅館などによれば相応の集客力はあるらしい)。特別拝観を実施しているところもあるが、春秋の観光シーズンにも実施しており、この時期だけというインパクトはない。やはり、基本的に夜だけのイベントで人を集めるには限界がありそうだ。しかし、京都らしさを感じる小路に露地行灯で風情を与えるというコンセプト自体は結構いいと思う。観光客が期待する京都らしい風情は何もお寺だけじゃないんだから、これが京都らしい街並を取り戻すきっかけになれば良いと思った。