プロ野球をボイコットしよう

 突然だが(毎日書いてないのでこればっか)、私は25年来のスワローズファンである。物心ついたときは、長嶋の引退と重なり、王の活躍もあったので何も考えずに巨人ファンだったが、広岡監督時代に優勝した頃からずっとスワローズファンを続けている。
 武上、土橋、関根等の監督時代には5位になっただけでも嬉しかった程弱かった。野村監督以降は毎年優勝が狙える上位球団の一角を担うようになったが、「雨、雨、尾花、雨、尾花」と揶揄されたように尾花一人に支えられていた(特に'84年(14勝8敗7S)は、チーム事情でリリーフも兼ねなければ絶対最多勝(その年の最多勝は大洋の遠藤で17勝)だったと今でも思っている)投手陣の時代や、梶間が自らセーフティバントで出塁するなどの涙ぐましい努力をしていた時代(同じ時期か)も忘れられない。
 そんな私だが、実は結構パリーグも好き(多分に判官びいき)で、特に落合がいた頃のロッテ(投手では荘が好きだった。オリンピック予選でまだ投げていたのを見たときは感動した。あと、9回2アウトからヒットを打たれてノーヒットノーランを二度逃した仁科も忘れられない)は毎年応援していた。親父と一緒に川崎球場にも何度か行ったが、いつ行ってもガラガラだったのを覚えている。
 あと、パリーグで何と言っても忘れられないのは'88の10.19。この日に130試合目で優勝を逃した近鉄が、翌年129試合目に優勝を決めるというマンガでも描けないようなストーリーが最高だった。しかも、日本シリーズで巨人に3連勝し、3戦目の勝ち投手だった加藤が「巨人は(パリーグ最下位の)ロッテより弱い」という暴言を吐いたばっかりに4連敗するというおまけまであった。これまた最高である。
 しかし、FA、逆指名導入後のパリーグの凋落については、今更何も言うことはない。そして、これらが実質的にある一人のワンマンオーナーが(選手としては「国民的英雄」だが監督としての才能は皆無に等しい)某監督でも勝てる球団を作り上げるためのシステムとして、FAと逆指名を導入した結果であることは言うまでもなく、プロ野球にとって90年代はまさしく「Lost Decade」であっただろう。
 そして、その結果として、今回の近鉄-オリックス合併問題がある。もう、こんなファンを無視したプロ野球はファンとしてボイコットすべきだ。具体的には、①球場には行かない、②テレビ中継は見ない、の2つを実践。現実問題としては無理だろうが、それ位しないと今のプロ野球は変われない。一人では全然効果はないと思うが、私は合併問題浮上後一度も野球中継を見ていない(メジャーは別)。愛するスワローズとて、巨人の腰巾着である点において同罪。しばらく距離をおくことにする(久し振りに最下位だし)。