ゲームボーイMicro

突然だが、私はゲームが好きである。古くは、中学入学と同時に「I/O」誌にハマり、芸夢狂人氏の一連のゲームに憧れつつも、家の事情でNECPC-8001(ないしPC-8801)ではなくSharpMZ-2000を購入せざるを得なかったというイタい想い出もある。そんな訳で、チュンソフト中村光一氏と言えば、私にとっては「SCRAMBLE」であったり「ドアドア」だったりするのだ。
話は変わるが、「ドアドア」と言えばエニックスの主催する「第一回ゲーム・ホビープログラムコンテスト」の入選作。そのときの入賞者が「森田将棋」の森田和郎氏だったり、「ドラクエシリーズ」の堀井雄二氏だったりするのはもう有名な話なので割愛する。因みに、「ドアドア」はMZ-2000にも移植されたので、当時高田馬場(だったと思う)でソフトのレンタルをやっていた「ソフマップ」で借りてコピー(当時はカセットテープだった)して、私もプレイしたのは良い想い出だ。
その後、ファミコンを買わなかったことから徐々にゲームからは遠ざかっていたが、社会人になって寮にファミコンスーパーファミコンがあったことからゲーム熱が再燃。ヘビーユーザーではないが、子供が生まれるまでは一通りのゲームはプレイするようになった。
しかし、子供が生まれて大きくなってくると環境は一変。リビングのテレビでゲームをするなど到底考えられない事態となり、PlayStation2ももう何年もほとんど電源が入らない状態のままとなっている。
その代わりに、私のメインゲーム機は携帯型になった。ゲームボーイアドバンスからスタートし、NintendoDS、そしてゲームボーイMicroも昨年10月に購入した。Microは、GBAとDSがあれば別に買う必要はなかったが、ファミコンバージョンのデザインの秀逸さに惹かれてつい購入してしまった。しかし、買ってすぐになくしてしまい「やはりこの小ささではなくしてしまう。無駄な買い物は止めよう」と誓って、再度の購入は手控えていた。
そんな中、先日ITmedia「『みんな』と違う!? ケータイ・デジタルプレーヤーを持つ」という記事を見て、またふつふつと所有欲が湧き出てしまった。買うこと自体は1万円ちょっとであり、今の私にとっての負担感はない。しかし、DSを持っている中で敢えてもう一回Microを買うのはちょっと、と思いつつも、やはり物欲を抑えられず、結局買ってしまった。
それにしても、改めて感じるのはファミコンのコントローラーのプロダクトデザインとしての秀逸さだ。確かに、操作が複雑化した現在のゲームでは、PlayStationのコントローラーの方が操作性は良いかも知れない。しかし、あのしっくりと手に馴染む感覚は、ファミコンコントローラー独自のもので、それを踏襲したMicroには何とも言えない親しみを覚えてしまうのだ。
この上は、「PLAY-YAN micro」を買うところまで行ってしまうのか… それは神のみぞ知る、かも知れない。